みんなのアドバイスを取り入れて家を建てたら変な家になる
ブログ生活79日目
昨日、たまに聞いているラジオ番組で、ハッ!と思ったこと、ああ、本当にその通りだなと心から納得し共感したことがあった。
それはラジオ内で読まれたある視聴者のお便りに対するDJの返答だった。
お便りの内容は、そのDJの方が時々下ネタをラジオ内で話すので家事をしながら聞いていると、周りの家族にも聞こえて気まずくなるので下ネタを話すときはまず冒頭でそういう話があることを言ってほしい、もしくは下ネタは話さないで欲しい・・・
といった内容のものだった。
そこでそのDJの方はこう言った。
「○○をしないでください、とか、こういう発言はやめてくださいとかのお便りはたまに来るけど、僕がそれを受け入れてみんなの望むような・・・要するに万人受けする、誰のことも批判しない、下ネタも言わない、きれいな言葉だけできれいな内容だけで構成されたラジオにしたら、もはやそれは僕のラジオではなくなる」と。
ハッとした。
いや、本当にそうだ。
誰だか忘れたが、有名な建築家の言葉にもこう言うのがあった。
「みんなのアドバイスを取り入れて家を建てたら変な家になる」という言葉。
彼のラジオが当たり障りのないものになったら、彼が言いたいことを言うのをやめてしまったらまさしく「彼のラジオ」ではなくなる。
私にも同じような経験があったのでとても納得し、共感してしまったのだ。
それはちょうど5年前、絵が少し見ていただけるようになっていたころ、あることに気が付いた。
見ていただける絵と、見ていただけない絵の傾向がハッキリと分かれていたこと。
それは次第に私の中で「こういう絵が好かれる」「こういう絵は好かれない」という認識につながっていった。
それならば好かれる傾向の絵をたくさん描いたほうがいいのかなと思っていたのだが、実は多くの方に好かれない絵のほうが私個人として好きな絵、描きたいと思って描いている絵だったのだ。
もちろん多くの方に好まれる絵も自分の絵だし、好きで書いていることには違いないが、正直に言うとこういう雰囲気は好まれるかなと思い描いていたところがある。
しかし本当に私のわがままに描いた絵はとにかく人気がないのだ(笑)
そこで知り合いに相談したところ、こう言われた。
「万人受けするものを作っているほうが実は人気が出ないんだよ」
「自分の好きなものを描きなさい、それを好きって言ってくれる人が必ずいる。
1万人に受ける絵より、100人に大好きって言ってもらえる作家のほうが絶対いいから」と。
その言葉をいただいて私は吹っ切れたのだ。
気に入られようとしなくていい、好かれようと自分を変える必要はない。
どんなに嫌われようと、人気がなかろうと、変なラジオだろうと、変な絵だろうと、中にはそれを好きだと言ってくれる人がいる。
自分が好きでやっていることと、それを好きって言ってくれる人がいたら、こんなに幸せなことはない。
ラジオのDJの言葉を聞いて前に言われた言葉を思い出し、改めて背中を押してもらったような気になった火曜日でした。
本日も読んでいただきありがとうございました!