勉強って楽しい!!
ブログ生活128日目
小中高と私は勉強が嫌いな子供だった。
小学2年生の時に掛け算でつまづき、それ以来算数はついていけなくなってしまった。
学校は個人のペースになんて合わせてくれない。
「はいここはこうやって解きますー!分かりましたねー!はい次いきまーす!」という感じで進んでいってしまう。
「え?あ?待って何??」と、理解もしてないまま次から次へと進んでいってしまうので、柱や土台のない上にどんどん家を建てていっているような感覚で、もちろんそんな家はすぐに崩れてしまうし、見せかけだけで中身が全然ない家になってしまう。
学生の頃の私は、すべての教科おいていつもそういう感覚があった。
「まだわかりきってないのに、理解しきってないのに・・・!」と。
自分で言うのも何だが、私はどちらかというと突き詰めて考えてしまう研究者タイプなので、試験対策や受験対策のように「ここだけ覚えとけばいいから」や「ここはこういうものって暗記すればいいの!」というような勉強方法は頭に入ってこないのだ。
「なぜそうなるのか?」「どうしてこういうことになるのか」「どういう経緯でここにいたるのか」などと、物事が一本の筋道で順序立てて説明されないと納得できないたちで、納得ができないと当然理解もできないので、学校の勉強ではいつも「なぜ?」「どうして?」という疑問がぬぐえないまま進んでしまっていた。
だったら家で分かるまで勉強したらいいじゃないかと昔の自分に突っ込みたくなるのだが、そこまでの熱意も根性もなかった。
以前ブログに書いたのだが(リンクを貼っておきます)、高3の時、選択授業でとらざる終えなかった「数学B」は私の数学嫌いに終止符を打ってくれる教科となった。
ここでは詳しくは書かないが、私はこの「数学B」は一番といっていいほど好きな科目になった。
先生が素晴らしかった。
そして選択授業なので、生徒が少なかったのもよかった。
つまり勉強は、個々人のやり方やペースに合わせればみんなできるものと私は思っている。
私は、「自分のペースでとことん理解するまで調べつくす」「納得するまで掘り下げる」というやり方が性に合っている。
めちゃくちゃ効率の悪い勉強法なのかもしれないが、私にはこうしないと理解できないのだ。
そして今。
精神保健福祉士の国家試験に向けて日々勉強をしているのだが、精神疾患は脳の病なので、当然のごとく脳の構造や働き、部位名称、神経細胞の働きに関する問題も非常に重要な項目になってくる。
教科書を開いた時は私も目が点になった。
「は?ハ?HA?・・・なにこれ?何のこと・・・?」
ニューロン?アストロサイト?シュワン細胞?オリゴデンドロサイト??
頭は真っ白・・・
国家試験受けると決意した自分に一瞬後悔したほど意味わからない言葉のオンパレードだった。
そんな時に思い出したのが、去年趣味で始めた「刺し子」。
「は?なんでここで刺し子が出てくんねん!」と思う方もいるかもしれないが、去年、刺し子に挑戦しようと思ってキットを買ったのだが、私は完成品を写真で見て「簡単そう!」「誰でもできるっしょ!」「線に沿って縫うだけでしょ?」と完全になめ切った気持ちで挑んだのだ。
ところがキットを開封し手順の書かれた紙を読むと、「・・・???」となった。
いやはやこれが何とも意外に複雑で、手芸を趣味にしている母からも「これ結構難しいで」と言われた。
ましてや私は波縫いしかできない超初心者。
「げー!とんでもないものを買ってしまったー!」と、自分の考えの甘さにとてつもなく後悔したのだが、とりあえず先のことは考えないで、今、まず何をすべきかをやってみることにした。
手順1から「まず」何をするか読み、それをやる。
何度も何度も説明文を読み、納得したら縫ってみる。
先の難しいことは考えないで、一つ一つその時その時の縫い方だけを見ていった。
・・・するといつも間にかすべて完成していたのだ。
「あれ?できちゃった・・・」
写真で見た完成品と同様のものができていた。
このことは私にとってとてもいい経験なった。
「やればできる」ってことと「大部分を見て躊躇しないで、一つ一つのできるところを進めていけばいつの間にかゴールにたどりついている」ということ。
このことを思い出して、神経細胞の勉強も取り組んでみた。
一つ一つの単語の意味と働き、各部位の名称、その役割をまずは調べた。
絵に描いてみて、一つ一つ名称と役割を確認する。
その一つ一つを線結びのようにつなげていくとあら不思議。
頭の悪い私にも理解ができたのだ。
ニューロンのことも、アストロサイトも、シュワン細胞も、オリゴデンドロサイトも今ではもう説明できる。
刺し子に感謝した瞬間だった。
無理だと思ったことが理解できた!
これが勉強が楽しくなった瞬間だ。
まさか私の人生で自分から「勉強が楽しい」と自分から言う日がくるとは思ってもみなかった。
小学校の先生にもあきらめられていたくらいだったのに。
この「刺し子の法則(勝手に私が命名)」はあらゆるところに活用できると思う。
何か目標や、目指したいもの、こうなりたいと思っているものがあっても、その大きさや、すごさや、今の自分との落差に負けてしまいそうになる。
「どうせ自分には無理だな」「とても手が届かないや」というように。
しかし、どうかその時に頂上を見るのは一旦止めて、足元の今一歩踏み出すその地面だけを見てほしい。
今立っている地面、その一歩なら足を前に出すだけだ。
一歩踏み出したら、また一歩踏み出す。
と、今度はそこに小さな小石が落ちている。
ヒョイっと飛び越えてしまえばいい。
最初見た時はもっと大きな石だと思ったものも、いざ目の前までくると飛び越えられる小さな小石なのだ。
「なーんだ。小さな石だったなぁ~」
そしてまた一歩。また一歩。
目の前の道が丸太で遮られたら、登ってみる、ちょっと回ってみる。
「意外と簡単に登れたじゃん。すぐに迂回路があったやん」となる。
そうやっているうちにあら不思議。頂上にきているんです。
「あれあれ?もう頂上?!!」となるんです。
私はこうやって勉強を進めていこうと思っている。
気が付いたら「国家試験受かったよ」となるまで。
皆様も何か目指すものがあったらぜひ「刺し子の法則」を活用してみてください!
本日も読んでいただきありがとうございました!