三日月レモンのちょこっとエッセイ

絵や絵本を描いて暮らしています。日々の思い、感じたこと、体験したこと、過去のこと、そんな何気ないことを書き綴っていきます。

絵本新人賞の結果

ブログ生活98日目

 

先日5月に提出した絵本新人賞の作品が結果とともに帰ってきた。

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結果は落選。

本当は結果が来た日にこのタイトルのブログを書いた。

落選の文字を見たその時の思いの丈をつづり、ブログを完成させて、いつものように投稿予約をしておいた。

しかし、私は直前になってそのブログの投稿を取りやめた。

なぜならば、結果を見てすぐに感じた気持ちと、しばらくたってからの気持ちでは変化があったからだ。

最初に書いたブログでは、落選は少しショックではあったけど、また来年挑戦しよう!という大して気にも留めない気持ちが多くを占め、そう感じたことにショックを受けたという内容で書いた。

まるではなから「落選して当然」「落選するものだ」と分かり切っていたような気持ちであったからだ。

自分の作品に期待をしていなかったらショックも受けないんだ、ああ、私は落選して当然と思いながら描いていたんだな、本気じゃなかったんだな・・・と。

 

しかし、それを書き終え、いつものように過ごそうとしていると、いつものように過ごせない自分がいることに気が付いた。

はかどらないし、心に重い石がのしかかっているかのような重苦しい何かがあった。

そして夜になり、投稿前にもう一度書いたブログを読み返すと、なんだか今の気持ちと少し違う気がして投稿を取りやめた。

落選の文字を見た直後は、「ああ、やっぱりだめか、ま、次また頑張ろう!」と思ったのに、時間が経つにつれてモヤモヤ、のどのあたりが苦しくなって、その日は絵をあまりかけなかった。

「私は絵本には向いてないのかな」「何がいけないかもわからない」

そんなもやもやとした思いが、ぐるぐると巡っているので何にも集中できないでいた。

そうやって後から、後から、例えようのない重い気持ちが襲ってきた。

ブログは少し時間が経ってから書きなおそう・・・そう思って今改めて書きなおしている。

 

少し時間を置いて、今絵本に対して思うのは、ありきたりなものは描きたくはないという気持ち。

絵がきれいとか、まとまっているとか、絵本の描き方みたいなセオリーにのっとった教科書通りの絵本はいやだ・・・という気持ち。

生意気だね。負け犬の遠吠え以外の何物でもない、本当に生意気な思いですね。

とっても曖昧だけれど、私の中には「子供が大きな紙にクレヨンで思いっきり書きなぐるような、夢中で無心に大きな絵を描くような」そんな絵本を描きたいという気持ちがある。

誰に遠慮することなく、自由に羽ばたく鳥のように。

大空を舞う、そんな解放されるような気持ちの絵本を描きたい。

また、気持ちを切り替えていこうと今は思っている。

「作った絵本は全部正しい」

絵本作家さんの名言にこんな言葉がありました。

少し救われるような、元気をいただける言葉ですね。

今回の作品、今年中にはこのブログにて掲載して、せめて少しの人にでも見ていただけたらと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました!