三日月レモンのちょこっとエッセイ

絵や絵本を描いて暮らしています。日々の思い、感じたこと、体験したこと、過去のこと、そんな何気ないことを書き綴っていきます。

うつ病になりかけた職場①

ブログ生活138日目

 

※今回の話は職場であった辛い話、ストレスを受けた話です。

内容が暗かったり、精神的に重めの話なので嫌な気分になる方もいるかもしれません。

そういった話が苦手な方、気分的に目を通したくない方はおススメしません。

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私はこれから書こうと思っている過去の職場のことをこれまで人に話したことがなかった。

いい話ではないし、自分自身も忘れたい体験だったため無理やり楽しいことや好きなことをして過ごしてきた。

しかしこの職場を辞めて5年は経つというのにいまだに夢を見るのだ。

私の中でこの職場で味わった理不尽さ、納得してなさ、疑問、なぜ?という感情が残り続けていて、「職場」「人間関係」というものによくないイメージを持っていることは確かである。

それがなぜこうしてブログに書こうと思ったか。

それは先日、知り合いの子が職場での愚痴や不満を漏らしていて、その内容が私が経験したものとそっくり同じだった。

「ああ、割とどこにでもある話なのだな」と少し心の重荷が取れたような気がしたのだ。

そして書くことによって私と同じように少し心の重荷が取れる人がいるかもしれないと思ったので書くことにした。

前置きはこれくらいにして早速過去の職場の話を書いていこうと思う。

 

私は20代のころはずっと雑貨屋さんで働いていた。

合計で3つのところで働いた。

1つ目はアジアン雑貨屋さん、2つ目は関東を中心に展開する某雑貨屋さん、3つ目は全国的に有名な大手の某雑貨屋さんだ。

3つ目の雑貨屋さんに転職した時私は29歳だった。

 

雑貨屋さんで働いていた理由としては、唯一出来そうだと思ったからである。

私は自分の性格・性質上、スーツを着て働く仕事は合わないことは自覚していた。

求人広告に載っているような一般職と言われる仕事のジャンルで興味が湧くものがなく、「とりあえず」とか「これをやってたら安定するから」というような現実的で堅実的なものの考え方をすることもできず、周りがどんどん出世していく傍らで私は自分の進路を見つけられずにいた。

そんな中でも好きな雑貨か絵に囲まれてできる仕事ならできそうだな・・・と思って20代のころは過ごしてきた。

それでも経験があるというものは確かに自分の肥やしになってくれ、3つ目の雑貨屋さんに面接を受けた時はこれまでの実務経験を買われ、すぐに採用してもらえることになった。

「寄らば大樹の影」という言葉の通り、大手という言葉の響きは29歳という年齢的な不安を安心させてくれる大きな材料の一つとなった。

「よし、これでこの雑貨屋さんで働き、正社員登用制度を利用して何年後かには正社員になろう!そしたら私のようなものでも生きていける…!」

そんな期待と希望で満ち溢れていた。

 

私の配属された店舗はいわゆる都会の商業施設のひしめき合う大型店で、忙しい店舗の中の一つだった。

しかし私は1番初めに働いてたアジアン雑貨屋さんは2階建ての大型店舗だったし、そこに比べれば3分の1の大きさのこの店舗に大して驚きはなかった。

確かに忙しかったけど、これまた2つ目に働いていた雑貨屋さんに比べたら従業員の数も充実しているし、1人にかかる負担は少なく感じていた。

なんせ2つ目に働いた店舗は朝から昼までは1人の従業員しかいないので、朝から掃除をして、資材の補充をして、納品された商品の検品やら、伝票入力やら、電話応対やらをしながらお買い物に来るお客さんのレジやラッピング、接客も全て1人でしなきゃいけなかった。

しかし私は「どうしたら一番効率がいいか」ということを考えるのが大好きなので全てを楽しんで充実感を持ってやっていたのだが、やはり体力的なことを考えるときつかった。

その点今度の3店舗目のお店は朝から従業員が3人はいるのでそれはラクなものだった。

 

初めのころは習うことや覚えることで精いっぱいで、疲れはしていたが気持ちの良い疲労感だった。

先輩のスタッフからも「やっぱり経験があるから教えるのが楽でいいわ」と喜ばれていたし、期待されているのもヒシヒシと伝わってきて俄然やる気がでてきた。

しかししばらくして仕事にも慣れてきた頃、だんだんとこの店舗の内情や人間関係、問題点が見えるようになってきた。

それに気が付いたのは、私が入って半年の間に13人の新人さんが全員3日〜3か月で辞めてしまったからだった。

私もこの店の問題を気づいてはいたけれど、年齢的にもここに落ち着くと決めたのだしそう簡単に辞められないと思って我慢をしていた。

 

当時私が感じていたこの店の問題を簡単に書くと・・・

①休み希望は店長→社員→ベテランアルバイト→新人の順で決められるので休み希望はまず通らない。(ベテランは9年歴とかなので2年~3年勤めてる子も新人枠)

②店長が別の店舗から来たばかりの方だったため、この店舗が長い社員とベテランアルバイトが実権をに握っていて、店長の教えるやり方と、社員の教えるやり方と、ベテランに教わるやり方がすべてが違っていた。

③ベテラン同士で派閥があり、1人のベテランが嫌がらせのような仕打ちを受けていた(挨拶をしてもらえないとか、無視されるとか)

④スタッフミーティングをしない店だったため、いろんな問題や気づき、共有すべきことが伝達されなかったり、解消されていないため誤解や行き違いが慢性化していた。

 

私は特に②に問題を感じていた。

①があり得ないと言って辞めて行った子もいるし、私も休み希望が取れないのは大きなストレスの一つだった。

しかしそれ以上に②に最もストレスを感じていた。

店長に教わった通りに仕事をすると社員に「そのやり方はやめて」と注意される。

そして新たなやり方を社員に教わるとベテランに「そうやって教えてないよ?」と注意される。

そしてベテランに教わった新たなやり方で仕事をすると店長に「そんな教え方してない」とまた注意される。

私も最初はおとなしく従っていたのだが、毎回人が変わるたびに注意されるので非効率だと思い、「でも店長にこうしろって言われました」というと「店長は前の店舗から来た人でこの店舗のやり方を知ってるのは私達だから」と言われる。

・・・かといって店長が横にいる時にベテランのやり方で仕事をすると「まだ分かってないの?ちょっとこっち来て」とまるで頭の弱い子に教えるように、1+1から教えるように屈辱的な教え方をされた。

そしてやはり店長に「でもベテランの人達にこの店舗のやり方はこうだと言われました」と言うと「私が店長だから」と言われた。

いい加減に私も腹立たしくなってきて「店長とベテランで話しあって一つのやり方に統一してください!!」と言いたかったが、自身の気の弱さと、とても言える雰囲気ではない空気が相まって我慢して働くしかなかった。

 

・・・仕事がしにくいったらない。

何を言っても通らないと悟った私は、約3~4通りの仕事のやり方を隣にいる相手によって使い分けるという方法をとるしかなかった。

店長が横にいる時は店長のやり方、社員が横にいる時は社員のやり方、ベテランが隣にいる時はベテランのやり方・・・と言った具合だ。

こんなに無意味で神経を使うことが他にあるだろうか?

実際その店のやり方はこれまで経験したどの店よりも非効率で、ややこしく、手間がかかるばかりで、お客さんのためと言うよりも自分たちの権力主張のため意固地になっているようにしか思えなかった。

たぶん、店長とベテランの間には権力争い、テリトリー争いのような目には見えない火花が散っていて、どっちも譲らない、引かないのだろう。

その強情さやプライドが新人へ八つ当たりのように突きつけられ、お店のため、お客さんのためと言う純粋な発展を望む者はなく、そうした内部事情のせいで新人がいつかないことにつながり、新人がいつかないことでますます自分たちの首を絞めるという悪循環な店舗へとなっていた。

 

社員、ベテラン勢は店長のいないところではもっぱら店長のやり方に対しての不満や愚痴、悪口合戦をしており、店長の前では何の問題もありませんというようにニコニコ接していた。

また、③の問題にも書いた通り、ベテラン勢の中1人が嫌がらせを受けていたことも問題だった。

そのベテランさんは9年という歴を持っていたが少し作業効率が悪く、早くできないところを他のベテランさんに「歴が長いのに遅い」と煙たがられ、「おはようございます」「お疲れさまでした」「お願いします」という仕事上のあいさつにすら答えてもらえてなかった。

私はそのベテランさんと物づくりや趣味の面でとても気が合い、仲良くしていたので普通に話していたのだが、しばらくすると仲良くしている私の風当たりも強くなってきているのに気が付いた。

そして次第に私も同じように返事をしてもらえないことが増えていった。

社会人として・・・というより人として挨拶をしないことはあり得ないことなのだが、それでも100歩譲って従業員同士の挨拶はお客さんに関係のないところなのでまだ我慢できる。

しかしお客さんを待たせたり迷惑がかかるような場面でも返事をしてもらえなかったりサポートに来てくれなかったりしたときはさすがに引いた。

なんて幼稚で自分たちのことしか考えていないんだろう・・・

頼むから仕事はしてよ・・・

人間いろんな人いるから嫌いとか、合わないとか、あるだろうけど、お客さんに迷惑かけたりお店の品位を下げるのは違うじゃん・・・と内心そんな気持ちでいっぱいだった。

 

またその頃からは休みの日にまでガンガン電話がなるようになっていた。

以前私のトレーナーになってくれていたベテランさんに「休みの従業員には絶対電話しないこと!」と釘を刺されていたが、これも嫌がらせなのだろうか?緊急でもないような些細なことまで電話でグチグチ文句をいわれるようになり、私はだんだん自分に強いストレスがかかってきていることを感じていた。

まずは耳鳴りである。

仕事中何度も強い耳鳴りに悩まされた。

モスキート音のようなキーンと言う耳鳴りとは違う。

耳元でスピーカーを充てられているような強い「キーーーーーン!!!!」というようなこれまで体験したことのない耳鳴りだった。

そしてお店の前に鉄格子の幻覚が見えるようになったこと。

そして出勤するときには強い腹痛、そして電車のホームに立っている時、特急が駆け抜けるのを眺めてはよからぬことが無意識に頭に浮かぶようになっていた。

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続きはまた明日書きます!

本日も読んでいただきありがとうございました!